研究課題/領域番号 |
17K15746
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
淡野 桜子 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (00591819)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 睡眠医学 / 睡眠障害 / 治療 / 就労 / プレゼンティーイズム / 生産性 / 縦断研究 / 眠気 / 睡眠 |
研究成果の概要 |
愛媛大学医学部附属病院睡眠医療センターを初診した患者109人に対し質問票調査および Psychomotor Vigilance Task検査を実施し、治療開始より3か月以上経過後も通院を続けていた49人に対しても同様の調査を実施したところ、自覚的な眠気および睡眠障害の症状はいずれも明らかに改善し、PVT検査で測定した客観的な眠気も改善していた。プレゼンティーイズム(出勤しながらもパフォーマンスが低下している状態)に関しては、時間管理、身体活動、集中力・対人関係、仕事の結果、いずれの項目も治療開始後明らかに改善しており、睡眠障害の治療が就労中の生産性を高めることに寄与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠障害の診療および治療が、単に症状を改善させるだけではなく、仕事の生産性を上げることに寄与している可能性があることを示した。睡眠障害の治療を行うことでプレゼンティーイズムが改善することを示した縦断研究はこれまで例がないところに、この研究の学術的意義がある。さらに今後、高齢化が進行し生産人口が減少していく社会において労働者の生産性を上げることは重要であり、本研究結果は、睡眠障害の治療を行うことが社会全体の生産性改善に貢献する可能性を示唆しているところに社会的意義がある。
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