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医療ビッグデータ解析と基礎研究の融合による新たな薬剤性腎障害予防戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K15748
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 医療社会学
研究機関熊本大学

研究代表者

近藤 悠希  熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 助教 (90721879)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードバラシクロビル / 急性腎障害 / レニン・アンジオテンシン系阻害薬 / 非ステロイド性抗炎症薬 / アセトアミノフェン / 薬剤性腎障害 / ビッグデータ / 腎障害 / 薬剤有害事象 / ロキソプロフェン
研究成果の概要

薬剤性腎障害は重篤かつ頻度の高い薬剤有害事象の一つである。本研究では、バラシクロビルによる急性腎障害と併用薬剤の関連性を評価した。その結果、本邦の有害事象自発報告データベース上では非ステロイド性抗炎症薬やレニン・アンジオテンシン系阻害薬の併用によりバラシクロビル関連腎障害リスクのシグナル上昇が検出された。一方、アセトアミノフェンの併用は腎障害リスクシグナルを低下させたが、in vitro薬剤性腎障害モデルでは、アセトアミノフェンによる腎障害抑制効果は示されなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、本邦において薬剤性腎障害の原因薬剤としてよく報告されているバラシクロビルを使用した際に、併用されることが多い鎮痛薬により薬剤性腎障害のリスクが異なる可能性を示唆した研究である。また、本邦で使用されている高血圧治療薬であるレニン・アンジオテンシン系阻害薬が、腎臓に対して鎮痛薬であるNSAIDsと同様に腎血流量に影響することに着目し、その併用による腎障害リスクを検討した結果、NSAIDsと同様に腎障害リスクに影響する可能性を初めて見出した。今後詳細な検討が必要ではあるが、本研究成果は薬剤性腎障害の対策を考える上で有用な基礎情報になると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (8件) (うち招待講演 4件)

  • [学会発表] 薬局薬剤師が主導する腎機能低下患者の医薬品適正使用 -有害事象を確認する・回避する・科学する-2018

    • 著者名/発表者名
      近藤悠希
    • 学会等名
      第12回日本腎臓病薬物療法学会学術大会・総会2018
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 若手薬局薬剤師の疑問から始まった、腎機能低下患者に関する社会薬学的研究2018

    • 著者名/発表者名
      近藤悠希
    • 学会等名
      日本社会薬学会第37年会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 薬局薬剤師が腎機能を守るためにできること2018

    • 著者名/発表者名
      近藤悠希
    • 学会等名
      第51回日本薬剤師会学術大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 地域ぐるみで薬剤性腎障害を防ぐ2018

    • 著者名/発表者名
      近藤悠希
    • 学会等名
      第4回日本医薬品安全性学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 本邦の医薬品有害事象報告データベースを用いた抗ウイルス薬誘発腎障害に対する併用鎮痛薬の影響比較2017

    • 著者名/発表者名
      稲葉一郎, 近藤悠希, 岩崎慎也, 赤石彩乃, 鶴橋智子, 石塚洋一, 入江徹美
    • 学会等名
      第34回日本薬学会九州支部大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 有害事象自発報告データベースFAERSを用いたバラシクロビル誘発腎障害に対する併用鎮痛薬の影響比較2017

    • 著者名/発表者名
      近藤悠希, 鶴橋智子, 赤石彩乃, 岩崎慎也, 稲葉一郎, 石塚洋一, 入江徹美
    • 学会等名
      第27回日本医療薬学会年会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 日米の有害事象ビッグデータを用いたバラシクロビル誘発腎障害に対する併用鎮痛薬の影響解析2017

    • 著者名/発表者名
      近藤悠希, 鶴橋智子, 赤石彩乃, 岩崎慎也, 稲葉一郎, 石塚洋一, 入江徹美
    • 学会等名
      第11回日本腎臓病薬物療法学会学術集会・総会2017
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 副作用報告データベースによるバラシクロビル誘発腎障害に対する併用鎮痛薬の影響比較2017

    • 著者名/発表者名
      赤石 彩乃, 近藤 悠希, 岩崎 慎也, 鶴橋 智子, 稲葉 一郎, 石塚 洋一, 入江 徹美
    • 学会等名
      第3回日本医薬品安全性学会学術大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2020-03-30  

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