研究課題/領域番号 |
17K15750
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
中村 祐三 東邦大学, 医学部, 助教 (20725957)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 医学生 / 共感 / 臨床実習 / 精神的健康 / 共感的コミュニケーション能力 / 医学教育 / 共感的なコミュニケーション能力 / 共感度 / 医歯薬学 / 境界医学 / 医療社会学 / 医歯薬学教育 |
研究成果の概要 |
本研究は医学生の共感的なコミュニケーション能力の現状を把握し,コミュニケーション能力向上に影響を与える因子を検討することであった.結論として現在の医学教育の臨床実習でも共感的コミュニケーション能力を有意に向上させるが,大勢の患者との短時間の医療面接よりも一人の患者との合計時間が長い医療面接の方がより共感的なコミュニケーション能力が向上することが明らかとなった.最後にうつや不安があると共感的コミュニケーション能力が向上しにくい傾向も明らかとなった. 共感的なコミュニケーション能力を向上させるためには,適切な数の患者との医療面接や学生自身の精神的健康も考慮する必要がある.最終的な論文は投稿中である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,良き臨床医育成には多くの患者と接した経験よりも一人一人の患者と接し,それをしっかりと理解するといった,ある程度の時間的余裕を持った臨床実習が必要であることが明らかとなった.これをシステマティックにすることで,効率よく,良き臨床医育成には欠かせない,共感的なコミュニケーション能力向上を行うことが出来るのではないかと考えている. 良き臨床医を多く輩出できることで,患者への対応能力が向上し,診察の質が向上することで,ひいては医療費削減に貢献できるようになるのではないかと考えている.
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