研究課題/領域番号 |
17K15760
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 東京女子医科大学 (2018) 東京医科大学 (2017) |
研究代表者 |
東 剣虹 (ケンコウ) 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (80724070)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アザシチジンによるクロマチン制御因子の発現制御 / アザシチジン耐性における新規標的 / クロマチン制御因子の発現上昇 / アザシチジンによるクロマチン制御因子の発現抑制 / 薬剤反応性 |
研究成果の概要 |
アザシチジンは骨髄異形成症候群の重要な治療薬であるが、容易に耐性化することが臨床上の問題となっている。本研究は耐性機序の一つとしてDNAとタンパク質複合体であるクロマチンの制御に着目した。その制御における重要な役割を担う2つの遺伝子、PIWIL4とMAELがアザシチジン耐性細胞で恒常的に高発現していることを発見した。中でもPIWIL4が特にアザシチジンの影響を大きく受けていることを突き止めた。このことからPIWIL4が耐性の寄与に大きく関与している可能性が高く、PIWIL4はアザシチジン耐性における新しい分子標的となることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤耐性はガンの化学療法において重要な問題となっている。本研究は「血液のガン」の一つである骨髄異形成症候群という疾患で重要な治療薬であるアザシチジンに着目した。アザシチジンは有効性が高い反面、確実に耐性獲得することが臨床上の問題となっている。本研究の成果として、アザシチジンの耐性機序に関与する因子を特定したことから、耐性獲得後の治療のための新しい分子標的を提示することができた。
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