研究課題/領域番号 |
17K15767
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
北村 成史 東北大学, 医学系研究科, 講師 (50624912)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 乳がん / HERファミリー / ヘテロダイマー / 蛍光エネルギー移動 / ヘテロ二量体 / 蛍光1粒子イメージング / FRET |
研究成果の概要 |
申請者はHER2/HER3ヘテロ二量体を、独自に開発した蛍光ナノ粒子間のFRET現象を利用する技術によって検出できることを見出した。さらにこの物理現象が正しくダイマーを検出しているのかを明確にするため、蛍光粒子間距離をコントロールしたサンプルを用いて、エネルギー移動の効率について検討を行い、概ねダイマーを形成した場合にのみエネルギー移動が起きていることを証明した。ただし、蛍光のドナーとなる粒子とアクセプターとなる粒子が1対1で対応していない輝点や、ダイマーを形成せずに近傍に存在するだけの粒子が一部検出されたため、これらを統計的に除いて評価する方法を引き続き検討する必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、HER2標的抗体医薬の分子機能阻害効果を予測・診断する技術を開発することを目的とした基礎研究である。今回得られた成果は、乳がんの診断における標的分子の、生体内における分布や形態について様々な知見を得るのに貢献した。今後、診断技術開発における標的分子の解析の研究に重要な知見を与えるものであり、将来的に1分子レベルで標的分子を可視化することが可能となれば、分子標的薬治療の効果予測や創薬支援技術への応用が期待できる。
|