研究課題/領域番号 |
17K15770
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安本 篤史 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90769887)
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研究協力者 |
清水 孝雄
徳岡 涼美
北 芳博
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エイコサノイド / 高速液体クロマトグラフィー / 血清 / 超高速液体クロマトグラフィー / 臨床検査医学 / 生理活性脂質 |
研究成果の概要 |
超高速液体クロマトグラフィー・三連四重極型質量分析計(LC-MS/MS)を用いて、健常人27名から血清・血漿を採取し、エイコサノイド高感度一斉定量を行った。176項目を測定し、その中から30種類のエイコサノイドについての特徴を見出し報告した(Yasumoto A, J Chromatogr B, 2017)。また、採血条件(採血管の種類、採血量、採血から遠心までの経過時間、保存条件[温度])でデータが変化し、血清は採血管に含まれる凝血剤の種類や採血量に大きく依存する。虚血性心疾患患者100名を対象に、抗血小板薬内服後の血清・血漿を解析中で、近日中に投稿予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エイコサノイドはアラキドン酸から産生される生理活性脂質のひとつで、生理的および病理学的な炎症の恒常性を保つのに重要な役割を果たしている。エイコサノイドの過剰な産生は病気の発症や進行に関連しているが、エイコサノイド測定は実臨床では行われていない。 本研究により実臨床への応用の妨げとなっている原因が解明され、適切なサンプル採取から測定までの方法を提案し、測定されたエイコサノイドの結果の解釈、基準値についても明らかにした。虚血性心疾患患者のサンプルを測定し、実臨床への応用も可能であることを示し、今後、病態理解や治療法の選択に有用な検査法であることを示した。
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