研究課題/領域番号 |
17K15771
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大川 龍之介 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (50420203)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | HDL / 多様化 / コレステロール / 粥状動脈硬化 / アポリポプロテインC / 血清アミロイドA / 赤血球 / パラオキソナーゼ1 / 高比重リポタンパク |
研究成果の概要 |
高比重リポタンパク(HDL)は多彩な抗粥状動脈硬化作用を有するリポタンパクであり,そのコレステロール濃度が臨床検査で利用されている.しかし,HDLは単一のものではなく,様々な種類のHDLの総称であり,粥状動脈硬化進展の機序をより理解するにはそれぞれのHDLの性質について詳細に理解する必要がある.われわれは,HDLの多様性に他のリポタンパクや赤血球,肝細胞と酵素や脂質の受け渡しが関わり,それがHDLの機能を変化させていること,多様化の一つである血清アミロイドA含有HDLはHDLコレステロール濃度測定には影響がないこと,また,一部のマイナーHDLの抗粥状動脈硬化機能の詳細を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,単なるHDLの量的評価だけでなく,質的評価が注目されている.HDLの質を理解するためには,多様なHDLの一つ一つの形成機序や機能を明らかにする必要があるが,まだ十分に明らかになっていない.今回の研究成果により,HDLの多様化の機序や機能の一端を明らかにすることができた.これにより,これまでのHDLの定量では不十分であった粥状動脈硬化との関連を説明する手助けとなり,また,通常のHDLとは機能の異なるマイナーHDLの検出など新たなバイオマーカー開発の手がかりになると考えられる.
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