研究課題
若手研究(B)
子宮頸癌検診陽性患者(HSIL)においてパンチ生検結果をgolden standardとした病変の検出能をみる比較検討(NBI-ME vs コルポ)を行っている。30例程度の症例では、現在の所、NBI-MEに優位な傾向にある。また、付随研究として子宮頚部観察用カウンタートラクション機器の開発を行い、従来のクスコに比較して痛み及び移行帯~円柱上皮側の視認度が有意に優る機器の開発を企業と連携し進めている。現在、クスコに比較し、疼痛が少ない結果となっている。
子宮頚部腫瘍の早期検出において、高い検出能かつ確実な狙撃生検能を併せ持つNBI-ME検査は、妊娠適齢期女性の生殖能温存及びその救命という直面課題を解決しうるひとつの画期的な診断ツールになりうる。既存の診断学を踏襲しながら消化器内科医と婦人科医がともに子宮頚癌に対峙する医学研究は、全人的な観点から医療の根幹を担う研究活動といえる。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Oncol Lett.
巻: 14(1) 号: 1 ページ: 355-362
10.3892/ol.2017.6157