研究課題/領域番号 |
17K15780
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
福田 拓也 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (70782077)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 自己抗体 / 糖尿病 / サルコペニア / 血小板減少症 / 2型糖尿病 / 脂肪肝 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究は、遺伝子多型とは異なる機序により各種病態を惹起する可能性のある未知の自己抗体が2型糖尿病患者において産生されていると想定し、そのような新規自己抗体を探索した。プロテインアレイにより同定された15種類の新規自己抗体の中から、病態と関連する可能性が想起された抗X抗体および抗トロンボポエチン(THPO)抗体を選定し、ELISA法を行った。 抗X抗体は13.6%に認められ、抗体陽性群は陰性群と比較し、約1年間の観察期間において体重に占める四肢骨格筋の割合の減少が有意に乏しかった。抗THPO抗体は18.0%に認められ、抗体陽性群の平均血小板数は陰性群より有意に低値であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の保険診療の範囲では、骨格筋萎縮のバイオマーカーは存在せず、サルコペニアが進行するリスクを客観的に評価する手段が無い。今回見いだされた抗X抗体を用いることにより、サルコペニア発症リスクの高い人々を同定し、より積極的に介入することが可能となる。また抗TPHO抗体は血小板減少と関連する可能性が示唆されたが、現在診療現場では測定することが出来ない抗体であり、原因不明の血小板数減少として見逃されている場合があると推測される。 通常の採血検査にて得られる血清を用い、特異的ELISAプレートを用いて比較的容易にこれらの抗体を検出することが可能であり、今後臨床現場への用途拡大が望まれる。
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