研究課題/領域番号 |
17K15784
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
井下 博之 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (80646117)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腸内細菌叢 / 慢性腎臓病 / IgA腎症 / 粘膜免疫 / 腸内細菌叢解析 / 糖鎖異常 / IgA腎症 / IgA糖鎖異常 / 腸腎関連 / 制御性T細胞 |
研究成果の概要 |
IgA腎症 は最も頻度の高い糸球体腎炎で、腎生検後20 年で約20‐40%の症例が末期腎不全に陥る予後不良の疾患であり、可及的速やかな病態解明が必要であるが、その全容は未だ明らかではない。今回我々は、IgA腎症の病態解明のため、『腸腎関連』に着目して研究を計画した。IgA腎症の多くは慢性腎臓病へと移行するため、まずは慢性腎臓病患者を対象に腸内細菌叢解析を施行し、その細菌叢の分布を明らかにした。さらに慢性腎臓病患者を対象に腸内細菌叢と関連のある血清サイトカインを測定し、 現在解析中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管粘膜にはおよそ100 兆個もの腸内細菌が極めて高密度で生息し,腸内細菌叢を形成している。腸内細菌叢は、粘膜関連リンパ組織(MALT)を成熟させ、分泌型IgA 抗体産生を促す他,免疫司令塔であるT 細胞を制御するなど、免疫システムの構築に貢献している。腸内細菌叢はIgANを含めた慢性腎臓病の発症・進展に深い関わりを持っていると推察されるが、慢性腎臓病患者の腸内細菌叢を解析した報告は、我々の知る限りなされていない。 我々の研究は慢性腎臓病患者の腸内細菌叢を16S rRNA 遺伝子解析により明らかにした上で免疫学的な解析を加えたのち、発症・進展の機序に迫るものである。
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