研究課題/領域番号 |
17K15790
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
堀江 佳代 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (50784253)
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研究協力者 |
谷本 幸太郎
廣瀬 尚人
國松 亮
中谷 文香
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 慢性疼痛 / オトガイ神経切断 / 上顎神経 / 三叉神経脊髄路核 / NFkB p65 / withaferin A / 異所性疼痛(関連痛) / NFκB / Withaferin A / IL-18 / NFκB p65 / 異所性疼痛 |
研究成果の概要 |
歯科領域における関連痛は原因鑑別が困難である上に、慢性疼痛化し鎮痛薬が効かない難治性の疼痛となりやすい。我々の研究室では、オトガイ神経切断後、上顎神経領域に疼痛が慢性的に発症する、オトガイ切断モデルラットを作成し、今まで疼痛発症機序の解明を行ってきた。今までの実験結果としてオトガイ神経切断後、三叉神経脊髄路核(Vc)領域で、異常なマイクログリアの局在集積が認められ、上顎および下顎神経領域相当部に炎症性サイトカインを過剰分泌することが分かっている。今回我々は、NFkB p65のリン酸化を阻害するwithaferin Aに着目し、この鎮痛効果について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛は、世界中に潜在的な患者が約20%もいるとされている。この疼痛は難治性である上に、心的および身体的苦痛を引き起こす。そのため、慢性疼痛に対する根本的、対処療法的治療方法の確立は急務である。今回我々は、NFkB p65のリン酸化を阻害することで、炎症性サイトカインカスケードを阻害するWithaferin Aという物質に着目し、鎮痛効果が認められるかどうか検討した。Wihtaferin Aは、インド原産のアシュガワンダというハーブの根から抽出される物質である。古くは民間療法に用いられ、大きな副作用の報告は今のところない。そのため、副作用が少なく汎用性の高い薬剤であると期待する。
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