研究課題/領域番号 |
17K15792
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 (2018-2019) 関西看護医療大学 (2017) |
研究代表者 |
善積 克 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (70553379)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 間質性膀胱炎 / 膀胱痛症候群 / 過活動膀胱 / リポポリサッカライド / ガバペンチン / 鎮痛薬 / 青斑核 |
研究成果の概要 |
本研究は、慢性膀胱炎モデルラットの膀胱痛および過活動膀胱に対するガバペンチンの効果を検討した。膀胱炎モデルは炎症・線維化がみられ、尿道周囲に長期的な疼痛閾値の低下を引き起こし、頻尿も伴った。ガバペンチンの経口投与は、膀胱炎に関連する尿道周囲でみられる疼痛を軽減した。排尿機能においては、ガバペンチンの静脈内投与により頻尿の改善を示した。ガバペンチンは、膀胱痛に対する鎮痛効果だけでなく、頻尿のような過活動膀胱に対しても改善効果を示すことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膀胱痛や頻尿を主訴とする間質性膀胱炎は、膀胱痛症候群とも呼ばれる難治性疾患であるが、未だ有効な治療薬が確立されいないのが現状である。本研究は、間質性膀胱炎の病理・主症状を反映した慢性膀胱炎モデルを作製し、鎮痛補助薬として用いられているガバペンチンが膀胱痛だけでなく、頻尿症状も抑制することを見出した。すでに安全性が担保されている既存薬の再開発により、ガバペンチンを含むガバペンチノイドが間質性膀胱炎患者でみられる膀胱痛および過活動膀胱の両症状を改善する治療薬として期待できる。
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