研究課題/領域番号 |
17K15809
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
山下 剛範 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (10410937)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | タウリン / タウリントランスポーター / 8-OhdG / 8-nitroguanine / TNF-α / 放射線損傷緩和 / 8-OHdG / 放射線 |
研究成果の概要 |
我々は4.5Gy全身X線照射後のマウス小腸損傷に対するタウリン投与を検討した。タウリンは放射線曝露後の小腸におけるタウリントランスポーター発現の減少を抑制した。さらに、タウリンは放射線誘発による酸化的損傷を抑制した。これらの結果は、タウリンがタウリントランスポーターを介してタウリンの損失を補い、おそらくサイトカインやROSによって引き起こされる炎症を抑制することにより、放射線誘発性の小腸損傷からの回復に寄与することを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトへの放射線被ばく影響の緩和にタウリンを応用するために行った本研究の成果として、放射線暴露後のタウリン投与によりマウス小腸組織のタウリントランスポーター発現が増加し、組織中のDNA損傷を抑制することを明らかにした。このように放射線による細胞損傷をタウリンが調節する分子機構の一部を示したことで、がん治療や意図しない自然災害やテロリズムによって引き起こされる原子力発電所からの放射線暴露による一般人の放射線による細胞損傷軽減への応用が期待できる。
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