研究課題/領域番号 |
17K15818
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疫学・予防医学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山崎 圭子 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (60732120)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 抑制機能 / ADHD / 有機フッ素化合物 / コーホート研究 / No-go P3 / AD/HD / 行動抑制機能 / 事象関連脳電位 / Go/No-go課題 / コホート研究 / 環境疫学 |
研究成果の概要 |
本研究では,行動の抑制機能を反映すると考えられる脳波のNo-go P3電位とADHD(注意欠如多動症)傾向,および胎児期の有機フッ素化合物への曝露との関連を検討した。No-go P3振幅はADHD傾向が一定を超える群で減衰したが,潜時には有意な変動が見られなかった。一方,有機フッ素はNogo P3振幅とは関連しなかったが,潜時との間に有意な負の関連が見られた。ADHD症状および有機フッ素化合物への胎児期曝露は,いずれも学童期の抑制機能を反映する脳活動と関連したが,異なる側面への影響である可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,行動抑制を反映する脳活動として脳波のNo-go P3について検討し,ADHD症状との関連性を示したことにより,先行研究による知見を指示した。また,近年,有機フッ素化合物への曝露によりADHD症状が生じる可能性が示されてきていることに対し,本研究ではNo-go P3のADHDとは異なる側面に関連することを示した。ADHD症状はPFAS曝露により起こる行動抑制機能への影響とは異なるメカニズムで生じる可能性があることを示した。有機フッ素化合物への曝露はADHDの行動抑制機能低下をさらに変調させているかもしれず,曝露への注意が必要であることを示すデータといえる。
|