研究課題
若手研究(B)
75歳以上の都市住民227名(男性100名・女性127名)に対して、軽度認知機能障害(MCI)のスクリーニング検査ツールであるMoCA(満点30点、26点未満でMCIと判定)を実施したところ、年齢や性別、MoCA実施までの期間を考慮しても5~10年前に肥満(BMI 25以上)だった場合にはMoCAの点数が約1.7点低くなっていた。また、同じく5~10年前HbA1c(糖尿病に関する検査値)が高いと、MoCAの点数が低くなる傾向にあった。一方、約半数の134名が26点未満であり、75歳以上の高齢者においては「26点未満でMCI」と判定するのは不適当である可能性が示唆された。
5~10年前の肥満が認知機能の低下と関連する可能性が示唆され、「中年期の肥満は認知症のリスクであるが、高齢者では、肥満・過体重は認知症発症に抑制的に働く」というobesity paradoxと反する結果が得られた。肥満は個々人が容易に測定することができる検査値であり、また肥満は対処可能な危険因子であることから、肥満を適切にコントロールすることが将来の認知機能低下予防に繋がる可能性があると考えられた。
すべて 2023 2022 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (28件)
日本公衆衛生雑誌
巻: 70 号: 5 ページ: 300-310
10.11236/jph.22-062
Endocrine Journal
巻: 70 号: 1 ページ: 97-106
10.1507/endocrj.EJ22-0218
Journal of Atherosclerosis and Thrombosis
巻: 29 号: 2 ページ: 188-199
10.5551/jat.61069
130008149936
巻: 67 号: 10 ページ: 722-733
10.11236/jph.67.10_722
130007959245
巻: 27 号: 1 ページ: 60-70
10.5551/jat.49098
130007779018
巻: 67 ページ: 509-517
International Journal of Environmental Research and Public Health
巻: 17 号: 16 ページ: 5811-5811
10.3390/ijerph17165811
BMC Nephrology
巻: 20 号: 1 ページ: 117-117
10.1186/s12882-019-1291-4
巻: 16 号: 21 ページ: 4151-4151
10.3390/ijerph16214151
Hypertension Research
巻: 41 号: 9 ページ: 756-762
10.1038/s41440-018-0074-9