研究課題/領域番号 |
17K15841
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
尾瀬 功 愛知県がんセンター(研究所), がん予防研究分野, 主任研究員 (00584509)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | がんサバイバー / 胃がん / 大腸がん / コホート研究 / QOL / がんサバイバーシップ / 腫瘍学 / 疫学 |
研究成果の概要 |
胃がん・大腸がんと診断され、2015年から2018年の間に愛知県がんセンターで初回治療を行った患者を対象としてコホート研究を行っている。治療前(診断時)の生活習慣・社会的要因・心理的要因を質問票で調査し、診断時のうつ状態に学歴・世帯年収・支援してくれる人数、得られる支援の満足度が関連するか検討した。胃がん・大腸がん患者ともに世帯年収が高いほどうつになりにくかった他、大腸がん患者では支援人数が多いほどうつが少ない傾向が見られた。年収が高くない、あるいは周囲から支援を受けられない患者の場合、診断時より心理的サポートが必要かも知れない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃がん・大腸がんは日本で最も罹患数の多いがんである。その一方、近年の診断・治療の進歩によって胃がん・大腸がんになった後も長期生存できる患者(がんサバイバー)も多い。長期生存ができるようになった反面、がんサバイバーはがんの症状や治療に伴う後遺症、再発の不安、就労や経済的困難など、多くの困難を抱えている。こうした困難を明らかにし、解決法を考える必要がある。本研究はまず、診断時のうつについて社会経済的指標との関連を検討し、収入と周囲の人間の支援が重要であることを示唆した。今後は治療後の様々な困難について、原因とその対処法を明らかにしていく必要がある。
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