研究課題/領域番号 |
17K15852
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 博貴 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (70775965)
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研究協力者 |
上島 通浩
伊藤 由起
上山 純
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 有機リン系殺虫剤 / 尿中代謝物 / 生物学的モニタリング / ベンチマークドーズ / 労働衛生 / ガイドライン値 / バイオマーカー / コリンエステラーゼ / 殺虫剤 / 有機リン / リスク評価 / 産業医学 / バイオモニタリング |
研究成果の概要 |
わが国における有機リン系殺虫剤(OP)のリスク評価は使用量や摂取量に基づく推定値が用いられており、実際に体内に入った農薬量の分析によるリスク管理は行われていない。EUなどでは生物学的モニタリング(BM)指標としてOP尿中代謝物が用いられているが、一般集団における分布より算出した参照値による評価に留まっている。そこで、我々はラットにOPを2週間にわたり経口投与し、神経影響の指標であるアセチルコリンエステラーゼ活性の抑制に対応する尿中代謝物量の算出を試みることで、健康影響に基づいたOPのBM指標の検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、衛生害虫の駆除などで広く使用されている有機リン系殺虫剤について、体内への取り込みによる健康影響に対応した尿中の代謝物量を動物実験によって明らかにした。実験に使用した2種類の薬剤について、薬剤ごとに尿中代謝物を用いたリスク評価を行うことは可能であることが示唆された。しかし、尿中代謝物の排泄率が薬剤間で異なることから、実際の評価値として利用するためには、さらなる検討が必要と考えられた。
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