研究課題/領域番号 |
17K15875
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
猪狩 由 東北大学, 医学系研究科, 助教 (90788366)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 直腸温 / 死後経過時間推定 / データロガー / 分解能 / 温度データロガー / 死後経過時間推定法 / 分解能0.1℃データロガー / 保管環境調査票 / データ収集 / 高分解能温度データロガー / 死亡時刻推定 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、直腸温を用いた死後経過時間推定法の向上と、乳幼児例に対する新法の検討である。今回、直腸温測定用の温度データロガーを従来の分解能0.5℃から0.1℃に変えて検討を行った。実務例からデータを収集しているため、近年の解剖数減少に伴いデータ収集が難航した。乳幼児例では、作成した新法の有用性を確認するにとどまった。成人例では、提示した方法の有用性が示された一方で、温度分解能の向上によって死後経過時間推定の精度の改善は見られなかった。データロガーの実務運用では、コストがハードルの1つである。分解能を高く設定すると電池寿命が短くなるため、コスト削減について有用な知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
法医実務において、死後経過時間推定はかねてより重要な課題の1つである。犯罪が疑われる事例ではもちろんのこと、民事上でも相続などで死亡時刻が問題となる場合があり、できるだけ正確な死亡時刻の推定を目指して様々な試みがなされてきた。 我々は、ボタン型温度データロガーを用いて直腸温と環境温を連続測定し、死後経過時間を推定するコンピュータプログラムを作成した。乳幼児のための新法も作成し、実務応用可能であることを示した。データロガーの分解能を従来の0.5℃から0.1℃に変更したが、死亡時刻推定の精度改善には至らなかった。他方、高分解能データロガーは電池寿命が短く、コスト削減について有用な知見が得られた。
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