研究課題
若手研究(B)
非アルコール性脂肪性肝炎、NASHは肥満を中心としたメタボリック症候群の肝臓病変である。NASHは心筋梗塞の発症および死亡に強く関与しており、法医解剖でよくみられる疾患のひとつである。しかし、その病態機序には不明な点が多い。私たちはモデルマウスを用いて、NASH病態初期に肝臓内皮障害が起こり、内皮障害からKupffer細胞や肝星細胞が異常に活性化することを明らかにした。反対に、Kupffer細胞の活性化が内皮障害や肝星細胞の異常な活性化を起こすことを明らかにした。これらの研究成果は増え続ける肥満やメタボリック症候群による健康障害を抑えるための新しい予防・治療戦略に繋がることが期待される。
肥満・NASH・メタボリック症候群は全世界で増え続けており、その予防・治療法開発は持続可能な社会の発展にとって重要である。私たちはモデルマウスを用いた実験研究で、血管内皮障害がNASHを発症してしまう原因となること、肝臓に分布する白血球のKupffer細胞が内皮障害を起こす原因となることを明らかにした。このように、NASHの病態に関連するものを明らかにしていくことで、メタボリック症候群によって死亡してしまう人を一人でも多く減らすことに貢献したい。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) 備考 (3件)
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