研究課題/領域番号 |
17K15886
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
吉川 ひとみ 科学警察研究所, 法科学第三部, 主任研究官 (20392269)
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研究期間 (年度) |
2018-02-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 有毒植物 / 次世代シークエンス / 食中毒 / DNAバーコーディング / 混合試料 / DNA解析 / DNAバーコディング |
研究成果の概要 |
有毒植物を山菜と誤認することによる中毒事故は毎年多く発生している。そこで山菜のオオバギボウシと、形態が類似している有毒植物(バイケイソウ及びイヌサフラン)をモデルとし、葉緑体上のtrnL領域及びrbcL領域を解析して混合された状態の有毒植物を検出する手法を開発した。 バイケイソウまたはイヌサフランとオオバギボウシを混合した試料を解析したところ、rbcL領域のイヌサフラン以外全て検出された。調理残渣を解析したところ、全ての種、領域で混合に用いた種を確認することができた。模擬胃内容物では、全ての種で一度は確認された。混合物、調理残渣や胃内容物でも、中毒原因の植物種を特定できると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有毒植物を山菜と誤認することによる中毒事故は毎年多く発生している。その際、食用山菜との混合物中から未知の有毒植物を検出すること、消化の影響を受けている場合でも原因の植物を同定すること等が求められる。本研究では、混合された状態からの有毒植物のDNAによる検出法を開発した。その結果、形態では判別できない混合物であっても、また調理残渣や模擬胃内容物でも、中毒原因の植物種を特定できると考えられた。本手法は植物種を問わず、汎用的に使用できることから、中毒事案の原因究明に寄与することが期待される。
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