研究課題/領域番号 |
17K15891
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
条 美智子 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (80432110)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 漢方方剤 / リンパ管 / 内皮細胞 / 浮腫 / リンパ浮腫 / ラット腸間膜リンパ管 / 五苓散 / 腸管膜リンパ管 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
リンパ浮腫治療方法の構築およびその作用機序の解明を目的としている。五苓散のラット腸間膜リンパ管の収縮に対する効果は認められなかったが、沢瀉には30mg/mlの濃度で収縮速度を有意に低下させた。五苓散と沢瀉のProx1、LYVE-1 mRNA発現量はコントロールに比べ、減少傾向を示した。さらに、VEGFR3 、VEGFRC 、VE-cadherin、Prox1抗体を用いでタンパク質発現量を測定したところ、五苓散はコントロールに比べて増加したが、有意な差は認められなかった。五苓散と沢瀉のラット腸間膜リンパ管収縮速度を低下はリンパ管形成やリンパ管新生には関与せず、リンパ管の機能不全が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内のリンパ管研究を進めることで、現在治療薬のないリンパ浮腫の治療や疾患発症前に予防策を講じる先制医療や診断薬の開発に応用できる。また女性に頻発する浮腫や妊娠時に起こる浮腫についても、リンパ管機能を解析し漢方薬の有効性を検証することでQOLの改善や代替医療への支援にも貢献できる。また、研究技術を国内に広く発信することで、次世代の若手研究者の育成に寄与することができる。 さらに、臨床で用いられている漢方方剤を実験に用いることで、その効果機序に関する科学的な裏づけを示すことは重要な課題であるため、本研究は将来的に漢方方剤の新たなリンパ浮腫治療方法の構築を目指す。
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