研究課題/領域番号 |
17K15894
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三河 拓己 京都大学, 医学研究科, 教務補佐員 (90608051)
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研究協力者 |
近藤 祥司
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 解糖系代謝 / ワールブルグ効果 / ホスホグリセリン酸ムターゼ / ガン / 発がん / 炎症 / ガン化 / PGAM / 癌 |
研究成果の概要 |
老化や代謝異常による発ガン機構の解明が課題となっている。ガン化に伴う代謝変化として解糖系代謝の亢進が知られている。このような活発な解糖系代謝はガン細胞の高い増殖能維持に必要である。本課題において我々は解糖系酵素の一つであるホスホグリセリン酸ムターゼPGAMと新規結合因子による協調的な解糖系代謝制御機構を見出した。PGAMによる解糖系代謝は特にガン細胞において重要であることから、ガン特異的な標的となりうることが見込まれ、本課題の成果は将来的な臨床応用への基盤となると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢とともに生活習慣病が増加するが、ガンもまた生活習慣病に指定されている。肉食や乳製品の摂取などの食生活や、糖尿病のような代謝異常が発ガン率の上昇に関与すること知られている。また、疫学的に高齢ほど発ガンしやすいことが知られている。よって、新たなガン治療の標的として、老化や代謝異常がガンに結び付くメカニズムの解明は重要課題である。その一方で解糖系代謝を標的とした抗ガン剤はこれまで正常細胞に対する副作用が課題となり実現していない。 本課題で我々が明らかにした解糖系酵素PGAMによる新規解糖系代謝制御機構は、特にガン細胞において重要であることから、新たな抗ガン治療の標的となることが期待される。
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