研究課題/領域番号 |
17K15896
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
植村 直哉 香川大学, 医学部, 協力研究員 (20795124)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 尿酸 / 認知症 / 脈絡叢 / 抗酸化作用 / 神経保護作用 / 術後せん妄 / 認知機能 / 高尿酸血症 / 尿酸輸送体 / 脳・神経 / 神経保護 |
研究成果の概要 |
申請者の研究室では、実験動物とヒト剖検脳において免疫染色を行い、尿酸の輸送体であるURAT1,GLUT9が脈絡叢に存在する可能性があることを新規に見出してきた (Neurosci Lett 2017; 659: 99-103)。よって、尿酸は血液脳脊髄液関門(BCSFB)を通過し、脳室内に移行しうると考えられるので、その血中濃度が高まれば、海馬を含む脳室周囲組織に影響を及ぼすと推測される。以上の知見から、痛風や高尿酸血症のように尿酸の血中濃度が過剰に高まれば、脈絡叢上皮細胞を介して脳室内に移行し、抗酸化作用により脳室周囲組織に直接影響を与えることで神経保護作用を示すのではないかと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿酸の輸送体であるURAT1,GLUT9が脈絡叢に存在する可能性があることを新規に見出してきた (Neurosci Lett 2017; 659: 99-103)。尿酸の脳内での輸送体を明らかにし、神経細胞への影響を解明することを目的に研究を行っている。尿酸の認知機能への影響を明らかにすることで患者の予後を改善し、認知症、せん妄や他の難治性神経疾患の新たな予防法・治療法につながる可能性がある。
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