研究課題/領域番号 |
17K15900
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
留野 渉 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (00644957)
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研究協力者 |
斉藤 聡
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | C型慢性肝炎 / 肝硬度 / MRエラストグラフィ / 鉄代謝 / 脂質代謝 / MR elastography / SVR後発癌 |
研究成果の概要 |
インターフェロンを用いない経口薬で治療を行ったC型慢性肝炎52例について治療前、治療終了時、終了6か月後にMR elastographyで肝硬度、肝内鉄沈着(R2*値)、脂肪化を測定しその変化を検討した。治療によりALT正常化後も肝硬度は改善したが治療前ALT高値群で肝硬度改善率が大きく、肝硬度低下は肝内炎症が改善した影響を受けた可能性もある。フェリチンは低下したがR2*値は不変であり、SVRを達成しても肝内の鉄沈着は変化しない事が示唆された。脂肪化は治療前後で不変であったが治療前から脂肪化の少ない症例が大多数であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
C型慢性肝炎に対する治療薬の進歩によって、ウイルス排除後を達成できたC型慢性肝炎患者は今後も増加していくことが予想される。今回の研究で肝内鉄沈着や脂肪化はウイルス排除後もすぐには改善しないことが判明し、ウイルス排除後の発癌リスクとなっている可能性がある。今後も長期経過を解析することで発癌の高リスク群の絞り込みに応用でき、適切なフォローアップ方法を提供することができれば、患者の精神的・経済的負担や医療経済への負担軽減につながる可能性がある。
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