研究課題/領域番号 |
17K15906
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
河尻 澄宏 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (30445522)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 漢方 / 頭痛 / めまい / しびれ / 神経内科 / エビデンス / TOMRASS |
研究成果の概要 |
神経内科領域における漢方治療のエビデンス構築に向けて、当院独自の自覚症状評価システム(TOMRASS)を活用して研究を行った。特に漢方薬に反応が高い症状とされる頭痛、めまい、しびれに着目し、専門外来を設置して取り組んだ。漢方薬の有効性については、頭痛に対する呉茱萸湯 70.0%、五苓散 58.8%、苓桂朮甘湯 52.9%など、めまいに対する苓桂朮甘湯 48.4%、五苓散 63.6%、半夏白朮天麻湯 54.5%など、しびれに対する八味地黄丸 38.4%などであった。有効例の考察においては例えば、苓桂朮甘湯は足冷えを随伴する傾向があるなど、各方剤においてこれまでの知見にないことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢方薬の有効例、無効例の判断を各医師の感覚ではなく自覚症状評価システム(TOMEASS)で行ない、有効例、無効例を様々な随伴症状、身体所見などから評価することにより、漢方薬選択における客観的指標を立てることが可能になる。 頭痛、めまい、しびれを有する患者は多く、現代医学での治療効果は限定的であり、QOLは低い。そのような中で、漢方薬をより適切に活用できるようになり、健康レベルが上がることが期待できる。
|