研究課題/領域番号 |
17K15920
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
佐々木 悠 山形大学, 医学部, 助教 (60466620)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腸発がん / 大腸癌 / 大腸腺腫 / 肥満 / インスリン抵抗性 / メタボリックシンドローム / LDL / E. faecalis / 大腸がん / インクレチン / GIP / GLP-1 / 臨床 / トランスクリプトーム / 腸内細菌 |
研究成果の概要 |
肥満関連大腸がん患者の腸内細菌叢は非肥満者に比し多様性が変化しており、特にE. faecalisと呼ばれる腸内細菌の減少が特徴的であることが分かりました。この細菌と血液中のLDL濃度(悪玉コレステロール)が相関していることも分かりました。大腸腺腫(前がん病変)および大腸癌の組織を用いて、癌に関連する409個の遺伝子変化を解析しました。その結果、肥満者の大腸腺腫および大腸癌に特徴的な遺伝子変化を複数同定することができました。今後はこれらの機能解析も含めた更なる包括的な解析を行い、肥満に関連した大腸発がんの発生機序を解き明かすことで、本病態の征圧に向けた新しい標的の探索を続けたいと考えています。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦で増え続けている肥満に関連した大腸がんにおける腸内細菌や遺伝子変化の特徴を明らかにしました。本病態の特徴を捉えることで、新しい予防や治療標的が創出できると考えられます。その結果、肥満関連大腸がんが征圧され、大腸がんになる患者さんの減少や死亡率の減少につなげることが可能となります。またこれらの知見は、世界に蔓延し、増加し続けている生活習慣病全般に関わる解析への応用も期待されます。
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