研究課題/領域番号 |
17K15945
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
板場 則子 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70457167)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 肝線維化 / セクレトーム / エクソソーム / 肝硬変 |
研究成果の概要 |
間葉系幹細胞(MSC)に独自開発の薬剤IC-2を添加し作製する肝疾患治療用細胞シートの肝線維化抑制因子を同定し、肝線維化を誘引する活性化肝星細胞を標的とするエクソソームを作製することで、新規肝硬変治療法開発を目指す研究となる。 本研究では、IC-2処理MSCの培養上清より調整するエクソソームよりもセクレトームが、肝星細胞活性化を強く抑制することを明らかにした。セクレトームには、肝星細胞活性化抑制作用を示すチオレドキシン、Dkk-1の他、線維融解作用を示す各種MMPsが含まれており、IC-2処理MSCのセクレトームが、簡便かつセルフリーの新規肝硬変治療法と展開可能であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝硬変は国内の年間死亡者数が約17,000例に達しながら、いまだ有効な治療薬が存在しない。研究者らが開発した、温度応答性培養皿上で間葉系幹細胞(MSCs)に低分子化合物IC-2を添加し作製する「肝疾患治療用細胞シート」は、肝硬変の新規治療法となると期待されるが、外科手術を伴うため侵襲性が高く、すべての患者への適応は困難であると想定される。本研究ではIC-2をMSCsに添加することで、肝線維化抑制に有効な因子を増強したセクレトームが得られることを示した。本研究の成果は、簡便かつセルフリー、外科手術も不要な肝硬変患者の新規治療法として将来的に応用可能であり、学術的、社会的に意義深い研究である。
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