研究課題/領域番号 |
17K15955
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
田中 信悟 札幌医科大学, 医学部, 助教 (60561024)
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研究協力者 |
加藤 淳二
宮西 浩嗣
坂本 拡基
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | NASH / 鉄過剰 / 酸化ストレス / IRP 1 / IRP1 / DMT1 / 8-OHdG / 鉄 |
研究成果の概要 |
In vitro実験として小腸上皮細胞の形態・機能を有するmonolayersを形成するため,Caco-2/TC7細胞を多孔質フィルター上で培養し,DMT1 mRNA発現量やIRP活性などを測定することができた. In vivo実験として,脂肪肝炎モデルマウスを作製した.Surwit dietで飼育し,鉄過剰群では鉄分450mg/kg dietを添加した.体重測定は適宜行い,通常飼料群との比較では明らかな体重増加を認めた.肝組織を採取し固定標本を作製の後,肝障害,線維化,鉄沈着,8-OHdG抗体を用いた酸化ストレスの程度および発癌について解析することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NASHおよびこれを背景とする肝細胞癌患者が増加している.しかし成人の2-4割が罹患している脂肪肝患者からNASH患者を簡潔に鑑別する方法がなく,標準的治療法も確立していない.申請者らはこれまでに肝鉄過剰沈着がIron regulatory protein 1 (IRP1)活性の亢進を介した消化管の鉄トランスポーター発現増加により惹起されることを明らかにした. 本研究で得られた結果は,肝鉄過剰沈着を伴うNASHにおける鉄代謝異常機序の解明および新たなバイオマーカー探索について一助となるものと思われる.
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