研究課題/領域番号 |
17K15974
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
柳川 享世 東海大学, 医学部, 助教 (10760291)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肝再生 / 線維肝 / 再生医療 / エクソソーム / 肝臓学 / 細胞周期 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
本研究は、研究代表者らが独自に見出した新規の線維肝再生促進因子Opioid growth factor receptor-like 1 (OGFRL1)による線維化改善と再生促進機序を解明し、次世代型肝硬変治療法の開発に向けた分子細胞基盤の確立を目的とした。研究成果として、末梢血においては単球がOGFRL1の主要産生細胞であること、四塩化炭素肝傷害に伴ってエクソソーム内包タンパク質として分泌されること、傷害肝ではOgfrl1 mRNAの発現低下とOGFRL1タンパク質が傷害部位周囲の肝細胞に局在が見られるなど、内因性OGFRL1の動態を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内在性OGFRL1の挙動をはじめとして、OGFRL1による線維化改善と再生促進機序の分子機構の一端を明らかにすることが出来た。肝硬変に対する新規の治療法としては、国内外において細胞移植が試みられているが、細胞の品質管理や移植後の造腫瘍性といった問題点も存在する。今後、線維肝におけるOGFRL1の再生促進機序をより詳細に解明することで、OGFRL1またはその下流因子を発現させて高機能化した少数の自家細胞を移植する方法やエクソソーム内包タンパク質として投与するなど、難治性肝硬変症例に対する新たな再生治療の開発が期待できる。
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