研究課題/領域番号 |
17K15999
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
福山 恵 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60625771)
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研究協力者 |
大野 聖子
堀江 稔
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | QT延長症候群8型 / CACNA1C遺伝子 / QT延長症候群 / CACNA1C遺伝子変異 / リアノジン受容体遺伝子 / 循環器 / 家族性不整脈症候群 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
我々がこれまでに集積した遺伝性心臓疾患約5000人のコホートにおいて、QT延長を呈しながら遺伝子異常を同定できていないLQTS患者892名を抽出し、CACNA1C遺伝子変異を検索した結果、古典的Timothy症候群3名を含む17名に変異を同定した。 これらLQT8患者の臨床像と心電図的特徴を解析し、late-appearance T waveを認めた症例は高率に重症な症状を呈しており、機能解析の結果から変異によるCa電流量の変化が大きいほど同様の心電図変化を呈することが示唆された。この特徴を、よく似た心電図変化を呈するLQT3型と比較した論文を作成した(現在査読付学会誌に投稿中である)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
まず従来は非常に稀で重篤な臨床像を呈すると考えられてきたLQT8の同定率がLQT3に匹敵するほど高く、心電図異常以外の症状を呈さない軽症例も存在することが明らかとなり、実臨床にてLQT患者の診療にあたる上で重要な事実となった。またこれらLQT8患者の心電図学的特徴とイオンチャネルの機能変化・臨床像の重症度を紐づけることで、LQT8患者の中でもハイリスク群に属する患者を予測することができ、治療や安全管理の上で非常に役立つと考えられる。
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