研究課題/領域番号 |
17K16012
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
篠原 啓介 九州大学, 大学病院, 医員 (30784491)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 心不全 / 脳 / レニン・アンジオテンシン系 |
研究成果の概要 |
心不全の発症や進行に交感神経活動の亢進が大きく関与しており、交感神経活動の調節には脳内のレニン・アンジオテンシン系が重要な役割を持つ。特に、レニン・アンジオテンシン系を調節する酵素であるレニンには細胞内レニンと分泌型レニンの2種類があり、本来脳内には細胞内レニンが多く存在していることが近年明らかになった。本研究では、心不全モデルラットにおいて脳内レニンの調節異常(細胞内レニンの低下と分泌型レニンの増加)が関与しているかを検討し、交感神経活動を規定する重要な脳の部位において、細胞内レニンは低下せず分泌型レニンが増加していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全は患者数が増加の一途をたどる中、5年生存率50%という未だ予後不良の疾患である。これまでの多くの心不全治療や心不全研究は心臓をはじめとする末梢臓器をターゲットとしてきたが、心不全の病態に重要な交感神経活性化に最も寄与する臓器は脳といえる。本研究で心不全における脳内レニンの発現調節異常を明らかにすることは、心不全に伴う交感神経活性化の機序解明につながり、心不全の新規治療法開発に応用できると考える。
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