研究課題/領域番号 |
17K16014
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
有馬 勇一郎 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60706414)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ケトン体 / 異所性脂肪沈着 / ミトコンドリア / アセチル化 / DOHaD / 出生児低体重 |
研究成果の概要 |
今回の研究により、ケトン体合成が新生児期に亢進しているすることが確認された。生後3日目をピークとしてケトン体合成の律速段階酵素であるHmgcs2の発現量が上昇しており、病的モデルである出生時低体重モデルにおいてはHmgcs2の発現が有意に低下していることが確認された。 周産期におけるケトン体合成能の意義を明らかにする為、CRSPR/Cas9法を用いてケトン体合成不全マウス(Hmgcs2 KO)を作成して評価した結果、出生後より急速に異所性脂肪沈着が亢進しミトコンドリアタンパクの過剰なアセチル化による機能低下を生じることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、出生後に増強するケトン体合成能が肝臓における異所性脂肪沈着を抑え、保護的に働く作用があることが確認された。また、ケトン体合成により、ミトコンドリアタンパクの過度なアセチル化が抑えられて、ミトコンドリア機能の維持に寄与していることが確認された。出生時低体重の状態ではケトン体合成能が低下していることは臨床上も報告されており、ケトン体による臓器保護的な役割が明らかになることで、生後の過度な脂肪酸負荷の防止などといった予防策を立てることが可能となる。
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