研究課題/領域番号 |
17K16053
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
田中 悠祐 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70792125)
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研究協力者 |
平井 幸恵
山口 美樹
角 俊行
多田 周
斎藤 充史
千葉 弘文
小島 隆
渡辺 敦
高橋 弘毅
佐久間 裕司
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Distal airway stem cell / 末梢肺上皮幹細胞 / TTF-1 / delta Np63 / 3次元培養 / ヒト末梢肺上皮幹細胞 / distal airway stem cell / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
本研究ではヒト正常末梢肺組織から分離・培養した上皮細胞をHuman Lung (HuL)細胞と命名しその解析を行った.HuL細胞はdelta Np63+, KRT5+(基底細胞マーカー), TTF-1+, KRT7+(肺胞上皮マーカー)と両方の性質を持つ未熟な上皮細胞であり,3次元培養及びマウスへの移植実験によりHuL細胞が細気管支だけでなく肺胞へ分化することを示した.さらにヒト肺組織では末梢気道領域にHuL細胞と同様の表現型を示す細胞の存在を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸器領域には,特発性肺線維症や慢性閉塞性肺疾患など根本的な治療法が存在しない慢性疾患が多く,iPS細胞で注目を集める“細胞治療”が将来的にこれら呼吸器領域の難病にも導入される可能性がある.肺は領域ごとにそれぞれ異なる上皮細胞が存在しているが,そのすべてに分化可能な上皮幹細胞の存在は明らかになっていなかった.本研究においてHuL細胞は末梢肺組織の複数部位の上皮細胞を再生しうる上皮幹細胞であることを明らかにすることができ,将来的に再生治療に使用しうる細胞と期待される.
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