研究課題/領域番号 |
17K16056
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
長島 広相 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (10611014)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | IL-24 / JAK阻害剤 / 気管支喘息 / IL-10 / トファシチニブ / トファチニブ / IFN-γ / IL-24 / COPD |
研究成果の概要 |
気管支線維芽細胞に0ng/mL~5μg/mLのlL-13を添加したところ、IL-24の濃度はIL-13の添加量に比例し徐々に上昇した。IL-24はJAKを介して、STAT1、STA3などを活性化させるので、JAK阻害剤である、トファシチニブを投与した非喘息モデルマウスと喘息モデルマウスのBAL中のIL-24を測定した。喘息モデルマウスは非喘息モデルマウスよりIL-24の値は低い傾向にあった。非喘息モデルマウスのBAL中のIL-24はトファシチニブ投与濃度が上昇するにつれて若干低下傾向であったが、喘息モデルマウスではトファシチニブの投与量とIL-24の値に関連性は確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性喘息の治療には副作用の多いステロイド全身投与治療や高額である抗体製剤が臨床では使用さる。金銭的に抗体製剤を断念してステロイド全身投与治療を受けている患者が存在する。ステロイド全身投与よりも副作用が少なく、抗体製剤よりも安価な治療選択としてJAK阻害剤が期待される。喘息モデルマウスは好酸球性炎症が主であり、IL-24の病態への影響は少ない可能性が考えられた。またJAK阻害剤による気管支喘息への効果はIL-24とは関係ないことが示唆された。IL-24は好中球性の気道炎症に関与しているという報告がある。これらから好中球性気道炎症の気管支喘息にはJAK阻害剤の効果は乏しい可能性が示唆された。
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