研究課題/領域番号 |
17K16058
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
毛利 篤人 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (20774657)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害薬 / 治療奏効例 / 切除不能進行期非小細胞性肺癌 / 免疫関連有害事象 / 投与中止 / 休薬 / 治療奏功例 / ニボルマブ / 免疫阻害薬 / 免疫チェックポイント / 投与間隔 / 拡大 / アルゴリズム / 非小細胞性肺癌 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
非小細胞肺癌に対する免疫チェックポイント阻害薬治療において投与間隔を拡大することは添付文書違反の投与になり特定臨床研究の範疇となるため、免疫チェックポイント阻害薬奏効例の臨床経過と末梢血単核球の経時的的変化を評価した。有害事象による投与中止後に投与再開した群と休薬のまま経過観察とする群との比較において有意な予後の差はみられなかった。わずかな投与回数となっていても病変制御が維持なされている症例が存在し、末梢血液単核球の状況はCD62LlowCD4リンパ球が豊富な状態であった。末梢血単核球表面蛋白の評価により効果維持の要因と一度得られた効果が得られなくなる要因を言及できる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺癌だけでなく多くの癌腫に対して有効性をもたらした免疫チェックポイント阻害薬治療の予後予測については未だ不明である。有害事象などにより投与中止となった場合に有害事象回復後に投薬を再開すべきかどうかについては明確な指針がない。今回の研究にて休薬後の再投与における安全性と有効性を評価することができた。また、経時的な末梢血液検体採取にてリンパ球表面抗原を評価することで、効果維持できているものと、効果不良となる症例の全身的な免疫状態の違いを見出した。解析症例数を増やし免疫チェックポイント阻害薬治療の有効性維持の要因を究明し、投与不要症例や効果不良時の治療シークエンスを開発する。
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