研究課題/領域番号 |
17K16064
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 京都大学 (2020-2022) 東京女子医科大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
芦野 滋 京都大学, オープンイノベーション機構, 特定講師 (10507221)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 気管支喘息 / ウイルス感染 / 難治性気管支喘息 / アレルギー・ぜんそく / ウィルス感染 / 重症気管支喘息 / ウィルス / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ウィルス核成分を用いた喘息増悪モデルマウスの作製およびその制御法開発のための研究基盤の構築を試みた。通常の喘息マウスと比較して喘息増悪マウスでは気道過敏性が著しく亢進し、好中球性気道炎症を伴いながらTh2サイトカイン以外にもTh1/Th17免疫反応に関わるサイトカインのレベルが上昇した。このとき、神経ペプチド受容体を発現する免疫細胞も出現し、その阻害剤投与によって喘息の増悪は回避された。これらのことから、ウイルス感染時に誘導される神経ペプチドと免疫細胞の相互作用が喘息増悪を軽減できる標的になり得ることが推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ウイルス感染状態にある喘息増悪メカニズムの一端をマウスを使った実験で示し、その制御法開発の研究基盤の構築を進めた。その結果、ヒトでも確認される増悪メディエーターの肺内での上昇が認められ、その病態において神経ペプチドの一種の受容体を発現する免疫細胞 (樹状細胞やマクロファージ) が標的になる可能性が示唆された。現在の重症喘息に適応されているサイトカイン中和抗体製剤が無効である場合に、この新規知見を応用することが可能かどうか検討を続けている。
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