研究課題/領域番号 |
17K16068
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
日下部 峻斗 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 ワクチン・アジュバント研究センター, プロジェクト研究員 (20794035)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アジュバント / 粘膜アジュバント / シクロデキストリン / ワクチン / DAMP / IL-33 / 経鼻 / 作用機序 / インフルエンザワクチン / 粘膜免疫 / 免疫学 / 感染症 / 経鼻型ワクチン |
研究成果の概要 |
現在、ニードルフリーで注射型ワクチンよりも防御効果のあるとされるアジュバント添加の経鼻型ワクチンが注目されている. 我々はこれまでマウスを用いてヒドロキシプロピル‐β‐シクロデキストリン(HP-β-CD)が経鼻型ワクチンの効果を高める物質(粘膜アジュバント)として有用であることを見出した. 本研究ではこのHP-β-CDが一過的な細胞死を誘導しIL-33を放出させ、そのIL-33によって免疫反応を高めていることが明らかになった. また、その効果は経鼻と皮下への投与において全く違う作用機序であり、ワクチン効果におけるアジュバントの選択と投与経路の重要性を示唆している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺や鼻腔局所の粘膜免疫に関して、局所の細胞がどのような働きをしているのかについては未だ不明な点が多い. そのような背景において、本研究では、粘膜アジュバントのメカニズムの一つとしてIL-33が関与していることを見出した. 本発見はIL-33を介したアジュバント物質としては初めてとなる. また、IL-33は近年アレルギーの分野で注目を浴びているサイトカインであるが、本研究では感染防御効果に寄与するという利点があるということでIL-33の役割の多様性を見出した.
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