研究課題/領域番号 |
17K16075
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西本 光宏 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (90646572)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 血圧 / 日内変動 / 糖質コルチコイド / ナトリウム輸送体 / 血圧日内変動 / 糖質コルチコイド受容体 / 食塩感受性高血圧 / 鉱質コルチコイド受容体 / 高血圧 |
研究成果の概要 |
心血管イベントの重要な危険因子である夜間の降圧不良の要因としてストレスホルモンの一つであるコルチゾールの低下不良が報告されている。コルチゾールは生理的濃度内の変動であっても腎での時計遺伝子の調節異常をきたし、尿細管遠位部のNa再吸収を担う分子の発現亢進、活性化をきたし、結果として夜間睡眠時の血圧上昇の要因となりうることをマウスモデルを用いて見出した。コルチゾールの作用機序として従来想定されていた鉱質コルチコイド受容体のみでなく、機能の不明であった糖質コルチコイド受容体の関与が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
夜間睡眠時には通常血圧が低下するが、この夜間血圧低下が減弱すると心臓病や脳血管障害発症につながると考えられている。この原因の一つとしてストレスホルモンの一種コルチゾールの低下不良が想定されているが、このコルチゾールが日中と同程度まで上昇するだけで血圧上昇を引き起こしうることを見出した。またこの機序として腎臓での食塩再吸収異常が起こることを示し、さらに新しい分子の関与が明らかになった。今回の知見は夜間血圧低下不良に対するあらたな治療アプローチの開発に貢献できると考えられる。
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