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脂肪毒性抑制機構としての脂肪滴-オートファジー相互作用の解明と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17K16083
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 腎臓内科学
研究機関大阪大学

研究代表者

山本 毅士  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20756994)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2018-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2017年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワードオートファジー / オートファジーフラックス / 脂肪滴 / リソソーム / ミトコンドリア / 尿細管 / 脂肪毒性
研究実績の概要

オートファジーはリソソームにおける細胞質成分分解機構であり、細胞恒常性維持に重要な役割を果たす。われわれは、高脂肪食(HFD)によりオートファジーへの依存性が高まるがリソソーム障害からオートファジーがスムーズに機能せず腎障害につながるという、新しい腎脂肪毒性機序を報告した(JASN 2017 T Yamamoto, Y Takabatake, et al.)。今回の研究課題では、臨床で頻用されるエパデール(EPA)の効果とその機序についてin vivo(マウスモデル)およびin vitro(マウス近位尿細管培養細胞)を用いて検討した。EPA併用はマウス腎近位尿細管において、HFDによるリソソーム内リン脂質蓄積を減少させ、ミトコンドリア障害・炎症・腎繊維化を軽減させ、一方で脂肪滴形成を促した。オートファゴソーム可視化マウスを用いた検討により、EPA併用はHFDによるオートファジーフラックス停滞を解消した。近位尿細管培養細胞においてもEPAはパルミチン酸(PA)によるフラックス障害と細胞傷害を軽減した。さらに蛍光標識飽和脂肪酸を用いたpulse chase assayから、PA投与でリソソーム内に蓄積する脂肪酸がEPA併用時には脂肪滴へ貯留することが判明した。以上より、EPAは飽和脂肪酸を細胞保護的な脂肪滴内に囲い込むことによって、リソソーム障害を軽減しオートファジーフラックスと細胞機能を回復させることがわかった。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] イコサペント酸エチルは高脂肪食によるオートファジーフラックス障害を解除し腎脂肪毒性を軽減する2017

    • 著者名/発表者名
      山本 毅士, 高畠 義嗣, 南 聡, 高橋 篤史, 難波 倫子, 酒井 晋介, 藤村 龍太, 松田 潤, 木村 友則, 新村 文男, 松阪 泰二, 猪阪 善隆
    • 学会等名
      日本腎臓学会総会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2017-05-26
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2018-12-17  

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