研究課題/領域番号 |
17K16087
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
南川 将吾 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (10772634)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Lowe syndrome / Dent disease 2 / urine-derived cell / OCRL activity / Lowe症候群 / 尿中落下細胞 / 次世代シークエンサー / ナンセンスリードスルー / Dent病 / OCRL |
研究成果の概要 |
Dent病2型(D2)、Lowe症候群(LS)の症例を収集し、次世代シークエンサーによる遺伝子解析を行った。その結果、D2を11家系14例、LSを14家系14例の遺伝学的診断を行い、それぞれにおける表現型と遺伝子型の差異を明らかにした。また、D2とLSの患者由来尿中落下細胞株ではOCRLの発現の差異を確認できなかったものの、OCRL変異を含むベクターを導入したOCRL過剰発現細胞株を作成し、D2とLSの細胞株でOCRL活性を比較した結果、LS細胞株にて有意なOCRL発現と活性の低下を認めた。一方で、ナンセンス変異を有するLS細胞株にリードスルーを導入したが、OCRL発現量の改善は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同一遺伝子の変異が原因であるにも関わらず全く異なる表現型を示すDent病2型(D2)とLowe症候群(LS)の病態の違いについては未だ不明な点が多く、有効な治療法もみつかっていない。我々はこれらの疾患に対して、遺伝子型と表現型、さらにはOCRL発現量やOCRL活性を比較することで病態解明を試み、さらにはLSの治療法としてナンセンスリードスルー療法の有用性について検討した。残念ながら治療法確立とまでは進んでいないが、病態解明に向けて引き続き研究を継続していく予定である。
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