研究課題
若手研究(B)
MRP8に関して既報ではTLR4を介した炎症による報告であったが、今回の研究でIRF3を介した炎症が影響している可能性を見出した。しかし、機序がはっきりしなかったため、エクソソームに注目し、メサンギウム細胞のエクソソームでマクロファージが活性化されていることを見出した。さらにエクソソームを介した炎症を抑える薬物の同定を開始した。3300化合物の中から1次スクリーニングで、抑制率 40%以上が得られた421化合物を2次スクリーニングへ進めている。
慢性腎臓病において進行を予防する手段は限られており、新規薬剤の開発が望まれている。糸球体内におけるエクソソームを介したマクロファージの炎症・ERストレスによる腎障害の進行の可能性を認めた。機序ははっきりしていないが、腎障害の進行を抑制する薬剤の同定を開始した。3300化合物の中から1次スクリーニングで、抑制率 40%以上が得られた421化合物を同定し、更なるスクリーニングを進めている。すでに臨床使用されている薬剤も含まれており、早期に慢性腎臓病に使用可能な薬剤となる可能性がある。
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Am J Physiol Renal Physiol
巻: 315 号: 5 ページ: 1347-1357
10.1152/ajprenal.00648.2017