研究課題/領域番号 |
17K16091
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
畝田 一司 横浜市立大学, 医学部, 助教 (90780370)
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研究協力者 |
田村 功一
涌井 広道
金口 翔
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | レニン・アンジオテンシン系 / 腎内レニン・アンジオテンシン系 / ATRAP / 高血圧 / 慢性腎臓病 / AT1受容体 / アンジオテンシンII / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
Cre-loxPシステムを用いて近位尿細管特異的ATRAP欠損マウスを作製し,2週間のアンジオテンシンII投与による高血圧および腎障害の発症・進展を検討した.作製したマウスの近位尿細管におけるATRAP mRNA発現量は,野生型マウスの2割程度に減少していた.一方,アンジオテンシンIIの慢性投与下における近位尿細管特異的ATRAP欠損マウスの血圧上昇,尿中Na排泄量,腎障害の程度は野生型マウスと有意差を認めなかった.以上の結果より,近位尿細管におけるATRAPがアンジオテンシンII依存性高血圧・腎障害の病態に及ぼす影響は少ないと考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討により,近位尿細管特異的ATRAP欠損マウスではアンジオテンシンII依存性高血圧・腎障害の増悪を認めないことが明らかとなった.尿細管のATRAPに関する既報と今回の結果を総合すると,近位尿細管におけるATRAPがアンジオテンシンII依存性高血圧・腎障害の病態に及ぼす影響は少なく,むしろ遠位尿細管に存在するATRAPが重要である可能性が想起された.
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