研究課題/領域番号 |
17K16101
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 優 東京医科大学, 医学部, 臨床研究医 (30793385)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腎線維症 / AAV / micro RNA / miR-29b / miRNA / 腎臓学 / 核酸医薬 / microRNA |
研究成果の概要 |
本研究ではin vivoでのmiR-29bによる腎線維症抑制を目的とした.Micro RNAのデリバリーツールとしてAAV(アデノ随伴ウイルス)を使用した.AAVは非病原性で,近年ではヒト遺伝子治療の臨床治験でも使用されている.AAVには1-11までのセロタイプが存在しており,各セロタイプは異なる組織親和性を有している.腎臓へ効率的に遺伝子導入可能なセロタイプを検証したところ,AAV6の遺伝子導入効率が最も高いことが判明した. miR-29b高発現AAV6ベクターを作成し,腎線維症モデルマウスである,UUOマウスに投与し,腎線維症抑制の検討を行った.結果,腎間質線維化の抑制を認めた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎間質線維化は糖尿病,高血圧など様々な病態が原因とされており,一度起きた線維化は不可逆的である.一般に慢性腎臓病の初期は糸球体病変であり、これに対しては様々な治療法が存在するが,その後進行が進み,間質線維化が病態の中心になると,人工透析導入の大きな原因となっている.そのため腎間質線維化の抑制を治療目標とすることで,将来的に人工透析導入数の減少を目指すことが可能であると考える. 本研究の成果により,腎線維症の治療法としてmiRNA補充療法を実用化するための可能性を見い出せたと考える.またAAVは臨床応用可能なウイルスベクターであり,腎臓への遺伝子治療においても意義ある成果を残せたと考える.
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