研究課題
若手研究(B)
封入体形成と骨格筋変性の病態解明に関連するゲノムバリアント抽出のため、遺伝性封入体ミオパチー(hIBM)および孤発性封入体筋炎(sIBM) 計25例に、次世代シークエンサーを用いた遺伝子解析を行った。さらに疾患関連リピート配列構造の検出のため、hIBM3例に全ゲノム長鎖シークエンスを行った。これらの結果から、hIBM3例に既知変異を検出、その他の症例には未診断ながら、24のレアバリアント、27の新規バリアントを確認した。また骨格筋組織RNAのトランスクリプトーム解析を行い、hIBM群とコントロール群との比較において、発現量に関して有意差のある39遺伝子を抽出した。
治療法は未確立であり進行性の筋萎縮・筋力低下のため著しい機能障害を起こす遺伝性封入体ミオパチー(hIBM)と孤発性封入体筋炎(sIBM)の遺伝子解析を行い、51の新規あるいはレアバリアントを検出した。今後のこれらのデータと新規症例のデータ照合、生検筋を用いた検討の継続により、封入体形成に関係する新規病因遺伝子を明らかとできる可能性がある。またトランスクリプトーム解析では39遺伝子にて発現有意差を認めており、この中に治療法開発の可能性標的分子が含まれている可能性がある。今後治療法確立へ向けて解析を継続する。
すべて 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)
Molecular Therapy
巻: 28 号: 4 ページ: 1133-1153
10.1016/j.ymthe.2020.02.006
Internal Medicine
巻: 58 号: 2 ページ: 277-282
10.2169/internalmedicine.0859-18
130007579751
BMC Neurology
巻: 19 号: 1 ページ: 72-78
10.1186/s12883-019-1299-1
Orphanet Journal of Rare Diseases
巻: 14 号: 1 ページ: 155-163
10.1186/s13023-019-1122-5
120006956841
EBioMedicine
巻: 45 ページ: 362-378
10.1016/j.ebiom.2019.06.013
Rheumatology
巻: kez083 号: 10 ページ: 1-1
10.1093/rheumatology/kez083
J Neurol Sci.
巻: 381 ページ: 325-327
10.1016/j.jns.2017.09.014