研究課題/領域番号 |
17K16112
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松川 敬志 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80755760)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 副腎白質ジストロフィー / 遺伝子表現型連関 / 炎症性脱髄 / 神経遺伝 / ABCD1 / ペルオキシソーム / 遺伝学 |
研究成果の概要 |
ALD 108症例におけるexomeデータの解析を行った。表現型毎で比較することで、ALDの病態を修飾する因子を同定することを検討した。原因遺伝子ABCD1に関連した遺伝子群の遺伝子異常がALDの病態を修飾する可能性が示唆されるため、関連した遺伝子群を解析対象として解析を行った。個々の遺伝子では表現型において明らかに有意差のあるvariantは認めなかった。 さらに、各症例のABCD1遺伝子変異として、ミスセンス変異、スプライスサイト変異、欠失変異、挿入変異、挿入欠失変異に加え、複雑な変異を同定し、16が新規変異であった。機能喪失型変異は大脳型だけでなく、非大脳型症例にも認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、副腎白質ジストロフィー(ALD)の臨床をより円滑に行う上で重要な研究成果であったと考える。原因遺伝子ABCD1の遺伝子変異にはサンガーシークエンスでは同定できない複雑な変異があることがわかり、それらを同定可能であったことから、保因者の解析においても有用になると考える。さらに解析を続け、特に予後不良である小児、思春期、成人大脳型ALDの表現型を規定する修飾因子を同定することで、より円滑に造血幹細胞移植の準備を行うことができるようになると考える。
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