研究課題/領域番号 |
17K16114
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長島 優 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20635586)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / バイオマーカー / フォトニック結晶 / アミロイドβ |
研究成果の概要 |
ポリマー製フォトニック結晶を用いたセンサーの読み取り装置を、LED光源を用いて新たに作成した。この読み取り装置を用いて、センサー基板の反射光強度を試料アプライ前後で測定し、その比の値を計算することで、試料中のAβ濃度に線形に比例する測定値を得た。開発したセンサー基板と読み取り装置を用いて、Aβ42の検量線を描き、同じく100fM~1μM程度の範囲において、センサー測定値のlinearityを確認する実験を行った。AD患者および健常者10例ずつの髄液・血液検体を用いて、検体中のAβ濃度の測定を行う臨床研究を実施し、開発センサーを用いて、髄液・血液検体中のAβ42の値に相関があることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会が本格化するなか、我が国における認知症患者は400 万人を超えるといわれる。認知症は介護負担が大きく、社会に対する負の経済的インパクトも大きいことから、認知症の中でも最も頻度の高いアルツハイマー病(AD)の治療法開発は急務である。安価なAD血液診断を実現することは、将来AD 大規模観察研究の成果として代理バイオマーカーが確立され、市中病院におけるAD の日常的な保険診療において、体液生化学マーカーを大量に測定する必要性が生じることを見据えた際に、重要かつ必要不可欠な施策である。
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