研究課題/領域番号 |
17K16126
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中垣 岳大 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (80722917)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | クロイツフェルトヤコブ病 / 骨髄間葉系細胞 / 間葉系幹細胞 / FK506 / 再生医療 / オートファジー / 骨髄間葉細胞 / Tacrolimus |
研究成果の概要 |
ヒトプリオンタンパク発現マウス(KiChMマウス)に孤発性クロイツフェルトヤコブ病由来のプリオン株を頭蓋内接種して、有効な投与条件を検討した。感染マウスの発症前(感染80日後)と発症後(感染110日後)にヒト不死化骨髄間葉細胞(MSC)を投与した。その結果、発症後投与群でも対照群と比較して15日間生存期間が延長した。さらに、投与細胞数を検討したところ、1,000,000個投与群は対照群と比較して有意な生存期間の延長が認められたが、2,000,000個投与群では生存期間が延長しなかった。以上より、hMSCはマウスの発症後から1,000,000個投与すればよいことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
sCJDは急速に認知症が進行し、無動無言を経て死に至る。今のところ有効な治療法が確立されていないため、治療法の開発は急務である。我々は免疫抑制剤FK506(タクロリムス)を中心に治療薬の探索を行ってきた。本研究では、新規化合物や骨髄間葉系細胞とFK506という作用機序の異なる治療法を組み合わせることで、sCJDの克服を目指すものである。本研究成果を発展させることで、sCJDをはじめとするプリオン病の克服だけでなくアルツハイマー病やレビー小体型認知症など、他の神経変性疾患の治療法の確立にもつながると考えられる。
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