研究課題/領域番号 |
17K16132
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
三橋 里美 横浜市立大学, 医学部, 助教 (40466222)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 筋疾患 / 骨格筋再生 / トランスクリプトーム / 筋細胞分化 / 疾患生物学 |
研究成果の概要 |
MEGF10の変異は、先天性ミオパチーを引き起こすが、その病態機序は不明な点が多い。筋細胞を用いて、MEGF10の喪失または、患者でみられるC774R変異体の強制発現で、骨格筋細胞の増殖と遊走が低下することを示した。さらに、筋発生に重要な働きを持つNotch1の細胞内ドメインが、Megf10の細胞内ドメインと共免疫沈降されることを見出し、Megf10のチロシン変異体およびチロシンリン酸化が低下するC774R変異体では、このNotch1との結合が低下することを示した。これにより、Megf10とNotchとの相互作用によるシグナリングが、先天性ミオパチーの発症機序に関わる可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、MEGF10の骨格筋におけるシグナリング分子を同定することで、MEGF10の変異によっておこる希少遺伝性筋疾患の分子病態メカニズムを示したことから、今後の治療法開発へも繋がることが期待される。また、骨格筋再生の基礎メカニズムおけるMEGF10の役割についても、示唆的な結果を示すことができたと考えている。
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