研究課題/領域番号 |
17K16143
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
代謝学
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
瀧川 章子 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 客員助教 (80647454)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | マクロファージ / 肝がん / HIF-1α / 肥満 / 癌 |
研究成果の概要 |
我々は、肥満マウスにおいて肝臓マクロファージ(mφ)のHIF-1αが活性化し、肝がん発症を促進すると報告してきた。本研究課題では、肥満に伴うmφHIF-1αの活性化の機序について検討した。mφHIF-1α欠損マウスでは、肝がんの発症率が低下した。肝臓の炎症反応およびERK活性化の軽減が肝がん減少の一因と考えられた。 肥満では肝臓mφHIF-1αが低酸素非依存性に活性化していた。mφの細胞内代謝を解析したが、HIF-1α活性化作用を持つとされるsuccinateや他の代謝物は、肥満の有無で差を認めなかった。肥満時に肝臓mφのHIF-1αを活性化する因子の同定は、解析法を含め今後の課題である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満時に肝臓マクロファージ(mφ)のHIF-1αが活性化し、肝がん発症を促進することを学術論文で報告した。また肥満時の肝がん発症の機序として肝臓での炎症反応およびERK活性化が関与することを明らかにした。 mφ内でHIF-1αを活性化する代謝物の同定には至らず、肝臓マクロファージの抽出、メタボローム解析の手法の見直し、変更が必要であると考えられた。mφHIF-1αを活性化する因子の同定は今後の課題である。
|