研究課題/領域番号 |
17K16144
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
盛重 純一 金沢大学, 医学系, 助教 (50423405)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | スフィンゴシン1ーリン酸 / 肥満 / 脂肪肝 / スフィンゴシンキナーゼ / 熱産生 / 褐色脂肪組織 / スフィンゴシン1-リン酸 / トリグリセリド / 脂質 |
研究成果の概要 |
多様な機能をもつリゾリン脂質メディエーターのスフィンゴシン1-リン酸(S1P)がその2型受容体(S1P2)を介して肥満に及ぼす影響を調べた.食事誘導性肥満モデルにおいて,S1P2欠損マウスでは精巣上体白色脂肪組織重量が増加し,肝脂肪が減少する傾向を示した.さらにS1P2欠損マウスでは,低温環境下での体温維持能力が低下しており,基礎的なエネルギー消費能力が低下していることが示唆された
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでS1Pと肥満およびメタボリックシンドロームについては,脂肪組織や肝臓を標的として脂肪の蓄積や組織の炎症とS1Pとを関連付けした研究が主であった.本研究で得られた研究成果はS1Pがエネルギー消費に直接的,あるいは間接的に関わっていることを示唆しており,この発見はS1P研究に新たな展開をもたらすものである.また,エネルギー消費機構に関与するS1Pシグナル伝達系を標的とした薬物は,新規な肥満症治療薬 (エネルギー消費促進薬) として利用でき,加えて現存の肥満症治療薬 (エネルギー摂取抑制薬) と併用して使用することでより効果の高い肥満治療法の開発にも繋がるものと考える.
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